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客観性のあるブランディングで相応しくあるべき姿を構築

公開日:2017/02/04  更新日:2020/12/03

学生時代、「どうということのない服なんだけど、とても似合っていてお洒落な感じ」のA子さんがいるとしましょう。
彼女は何の考えも持たないで「どうということのない服」を選んでいるのに、いつも不思議とセンスがいい―――
洋服にあまり興味がない人たちはそんなふうに思いがちですが、それはたぶん間違っています。

実はA子さんは、ファッションについてとても熱心に勉強しているので、洋服やその時の流行をよく知っているのでしょう。
さらに彼女は、自分の体型・個性・佇まいなどの客観的な情報もきちんと持っていて、その二つの知識を合わせながら自分に似合う服選びをしているのです。

それとは別に、「いつも流行の最先端の服装でファッションに興味があるのは伝わるけど、似合っていないし全くお洒落に見えない」というB美さんもいます。
B美さんもA子さんと同様に、ファッションが好きでよく勉強しているのはわかります。

しかし、彼女の知識は「今、何が流行しているのか」という1点に絞られていてとても偏っています。ひょっとすると「今のモテ服はこれ!」という情報だけで入手しているのかもしれません。
さらに、自分の体型・個性・佇まいといった客観的情報はほとんど持っていないため、「自分に合う服選び」という目的とズレた服装をしてしまうので、残念ながらセンスがよく見えず、お洒落にも見えないのです。

この例から分かるように、センスを磨くためには単に流行の情報を集めるだけではいけません。センスの最大の敵は思い込みであり、主観性です。思い込みを捨てて客観情報を多く集めることこそ、センスを磨く一番の近道なのです。
ほとんどの場合、人は好き嫌いという主観でものを選んでいますが、そこに「どの〇〇が自分にふさわしいか」という客観性を加えれば、数値化しにくい事柄を最適化するセンスという魔法の力が発揮されることでしょう。

毎日毎日、商品やパッケージはもちろんのことウェブサイトや広告・店舗・営業マンなど、会社とお客様とは多くの接触ポイントがあります。
その時、B美さんの服選びのように、会社側の偏った主観性が原因で一つの接触ポイントがズレていると、だんだんお客様が持つ認識やイメージにズレがでてしまいます。
一方、A子さんのように客観情報を大切にして、あらゆる接触ポイントで会社の「ふさわしくあるべき姿」を一貫した価値やイメージで提供できれば、ブランドを効果的に構築することが可能になるのです。

お客様は、あらゆる接触ポイントで会社を評価し行動しています。
一人ひとりが接触ポイントで感じたいろいろな経験や思いや記憶の集合体が、その会社のブランドになってゆくのです。

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