Sydneyはシンプルなフォーマットと多彩なカスタマイズ機能を併せ持ったバランスの良いWordPressテーマです。これは私見ですが、ブロガー向けというよりはビジュアル指向あるいは商用サイト向けに設計されたテーマという感じでしょうか。
しかし、その洗練されてシンプル過ぎるフォーマット故に、デモサイトのカッコよさに魅せられてインストール&構築を試みたのは良いが、出来上がりが最初にイメージしたものとかけ離れすぎてしまい途中で挫折してしまうユーザーさんも多いのではないかと思います。
このページではそんな失敗を少しでも減らせるように、私なりの「Sydney導入時にやっておきたい・気をつけたいポイント」を思いつくままに綴ってゆきます。
1.必ず子テーマを作り有効化する
Sydneyのテンプレートフォーマットはとてもシンプルです。カスタマイズ機能やイメージ画像などによりある程度のオリジナリティを出すことは可能ですが、テンプレートや細部のデザインにももっとオリジナリティを出したいという場合には、子テーマを設置することでCSSやPHPに変更を加えやすくしてくれます。
2.推奨プラグインのインストール&有効化
ビジュアル指向・商用サイト向けに設計されたこのテーマには、テーマ制作者がインストールを推奨している3つのプラグインがあります。Sydneyを導入する際には必ずインストール&有効化しておきましょう。
・Sydney Toolbox
Sydney専用に作られたプラグインです。ウィジェットの追加により短時間でスタイリッシュなコーポレートサイト風のフロントページ構築を可能にしてくれるスグレモノです。
・Siteorigin Widgets Bundle
Sydneyと相性の良い18種類の高機能なウィジェットを提供しています。どれもが使いやすく洗練された機能でSydneyとの相性は抜群です。
・Page Builder by SiteOrigin
ブロックを積むようにドラッグ&ドロップでの直感的なページの構築が可能になります。ページにウィジェットを組み込む際にも欠かせませんので基本的な使い方はマスターしておきましょう。
3.WEBサイトの目的とコンセプトは明確に
なんとなくサイトやページを作るのではなく、はっきりとした目的とコンセプトを設定することにより、デザインのテイストやビジュアル要素の方向性が明確になります。
4.ビジュアル画像は上質でメッセージ性のあるものを厳選
特にメインビジュアルはWEBサイトの「顔」です。使用するイメージ画像にはインパクトやメッセージ性などサイトの目的に合った訴求力のあるデザイン性が求められます。
5.フロントページは大胆・明瞭・リズミカルに
フロントページの全画面画像スライダーはSydneyの大きな特徴のひとつです。スライド画像にメッセージ性のあるコピーをかぶせてブランドイメージを訴求したり、ストーリー性のあるアニメーションのようにしてコーポレートアイデンティティを伝えることもできます。
また、訪問者を成約に結びつけるまでの導線を意識しながら、テキストよりもテンポよく配置したバナーやサムネイル等のビジュアル画像を見てもらうという意識でフロントページ全体をデザインすることも大切な要素です。
まとめ
以上、WordPressテーマにSydneyを導入する際に押さえておくべきいくつかのポイントを挙げてみました。
WordPressは「初心者でも簡単にWEBサイトを構築・運用できる夢のシステム」というイメージがありますが、実際の制作現場ではクライアント・サイト訪問者を納得させるだけのコーポレートサイト構築となると、それなりの制作時間と環境・スキルそしてセンスが必要になります。
制作者の偏った主観性や技術の未熟さなどが原因でWEBサイトの訴求ポイントに生じた小さなズレが、チームや組織のブランドイメージに大きな影響を及ぼす可能性もあるのです。
「コンテンツの内容作りに精一杯でWordPressを覚える時間が取れない…」「WordPressやWEBサイト制作のスキルがあまりない…」「WEBデザインに関するセンスに自信がない…」という方は、無理をしてサイト構築を試みたものの途中で頓挫してしまい貴重な時間と労力を無駄にしてしまうという事態に陥る前に、「内容作りは自分たちで時間を掛けて行ない、構築・制作は信頼できる外部ブレインに任せて効率良く納得できるWEBサイトを立ち上げる」という柔軟な実現の手段も選択肢の1つに入れておくべきでしょう。
*本サイトは、WordPressテーマに「Sydney」を導入しています。
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